イベントレポ 2002.3.31
STARCHILD FESTIVAL 2002 春

 日時:2002年3月31日、15:00開演・19:00終演
 会場:パシフィコ横浜 国立大ホール


作品内容ゲスト
シャーマンキング トーク、ライブ『Northern lights』(林原めぐみ)、『SILENT WEAPON』(佐藤ゆうこ)、『流露』(朴路美)、『花、星、空』(水樹奈々)、『その先のJustice』(堀江由衣)、『おもかげ』(林原めぐみ)林原めぐみ、佐藤ゆうこ、朴路美、水樹奈々、堀江由衣
アベノ橋魔法☆商店街トーク、第一話上映、ライブ『Treat or Goblins』、『あなたの心に』(林原めぐみ)山賀博之、サエキトモ、松岡由貴、林原めぐみ
七人のナナトーク、ライブ『Success, success』、『birdie, birdie』(nana×nana)水樹奈々、桃森すもも、浅木舞、福井裕佳梨、秋田まどか、中原麻衣、名塚佳織
ラブひなトーク、『〜Again』ダイジェスト版上映、ライブ『キラリ☆宝物』(堀江由衣)、『be for you,be for me』(桑谷夏子)堀江由衣、浅川悠、小林由美子、桑谷夏子、松岡由貴
あずまんが大王トーク、第一話(3話分)上映浅川悠、金田朋子、松岡由貴
魔法遊戯トーク、二話上映徳永愛、サエキトモ、小林由美子
煌羅万象トーク、第一話上映克・亜樹、日笠山亜美
シスター・プリンセストーク、ライブ『sakura revolution』、『Private Emotion』、『告白“決めてよ!”』(Prits)、『Love Destiny』(堀江由衣)桑谷夏子、望月久代、小林由美子、水樹奈々、堀江由衣

概要。
 パシフィコ横浜国立大ホール。収容キャパシティ5,000人の会場を借りきって入場無料のイベントをやろうってんだから豪気ですスターチャイルド。花火、スモーク、シャボン玉にクラッカー、と舞台効果にも力が入ってました。 15:00開演で当初18:00終演のはずが19:00に予定変更されてたりして、長くやってくれる分にはこちとら大歓迎なんですが、もっと派手に宣伝したほうがよかったんじゃないのかな。この告知と上記の表を見比べてもらえればわかりますが、予想以上に充実した内容でした。

 実はこのイベントに、桑谷・望月・小林・水樹の各メンバーのメーリングリスト参加者有志で、Prits宛に合同でフラワースタンドを贈りました。ロビーに入ったところにあるそれだけ撮影させてくれ、と申し出たのですがダメでした。会場内の撮影は一切禁止、とのこと。ガッデム。
 というわけでお見せできませんが、集英社メディアワークスからの贈花と比べても見劣りしない立派な物でした。私も出資したんですよ。へへへ。
 物販はCD、DVD中心でそれほど品数はありませんでしたが、Pritsリストバンドなる物が。これは見逃せません。800円。黒地に白で、『告白“決めてよ!”』のジャケのPritsロゴが入ってます。ちうか、これでした。発売元などは不明。Pritsグッズとはちょっと予想外でしたが、これから色々出るんでしょうか。

 イベント自体は、作品毎のコーナーに分かれており、それぞれ40分ないし20分、と時間も厳密に配分されていたようで、キッチリ進行しました。そのためトークはおおむね司会役の質問にゲストが一言ずつ答える、といった形式で、あくまでライブや上映がメインの構成。その意味ではレポ書きづらい。
 また、出演作品が複数あるゲストは、その全てのコーナーに登場。その点は前日のキャラコンとは違いました。提供など関係なくスタチャ一本のためでしょう。堀江由衣(シャーマンキング、ラブひな、シスプリ)や水樹奈々(シャーマンキング、七ナナ、シスプリ)は言うに及ばず、小林由美子もシスプリの他にラブひな魔法遊戯に登場。桑谷夏子ラブひなEDテーマを披露。てなわけで意外にもPritsで出番が一番少なかったのは望月久代でした。
 それはさておき、松岡由貴なんてラブひなでは猫の役だけなのにちゃんとゲストとして出てきてました。彼女もアベノ橋あずまんがにも登場と意外な活躍ぶり、いよいよあいこっち本格ブレイクでしょうか。
 と、以下は各コーナー毎の紹介。

シャーマンキング
 オープニングは林原めぐみで、新OP『Northern lights』。もちろん、お馴染みの(?)黒いノースリーブワンピに赤いバンダナでアンナコスプレ。出会い頭にガツンとやられました。この人ライブはやらないと聞いてたので意外とイベント嫌いなのかと思ってたんですが、めっちゃノリノリです。さすがに格が違うと実感。つかみはオッケーです。
 で、歌い終わっためぐ姉(恐山アンナ)が他のゲストを呼ぶと、出るわ出るわ、佐藤ゆうこ(麻倉葉)、朴路美(道蓮)、水樹奈々(玉村たまお)、堀江由衣(ジャンヌ)。これだけメインキャストが揃うとは思わなかったよ。しかも全員歌いよった。

アベノ橋☆魔法商店街 (→スタチャスペシャル
 ガイナックスの新作。以前に聞いた時は、企画段階で山賀博之が「どうも自分の作品は地味だから、あかほりさとるを呼んで萌え要素を取り入れるんだ」(大意)みたいなことをコメントしており、キャラデザは貞本義行に打診したら「メイドキャラを出すなら引き受ける」と言われて交渉中、ということだったと記憶しています。あの企画がこうなったんだなぁ。なるほど。
 まずは主演のサエキトモが登場して独特の関西系キャラで魅せました。他のゲストを呼ぶと、ヒロイン役の松岡由貴と、そして監督の山賀博之(!!)が登場。って、スゲエ大物じゃん! 『蒼きウル』準備中じゃなかったのかよアンタ!とか思いつつもちょっと感動しました。でも喋りはイマイチ歯切れが悪いというか、ふつうの関西系のオッサンでした(失礼)。もっとガチンコで語ってほしかったが。
 で、上映。2話から異世界になるので、1話だけではわからん部分も、と監督は言ってましたが、文句なしで面白かったです。松岡由貴いいなぁ。「ドアホーッ!」というツッコミはまんまあいこっちでしたが。
 それから、キャストとしては出演してないのに何故かOP・EDを歌ってる林原めぐみ。その2曲を披露してくれました。なおED『あなたの心に』は中山千夏のカバーだそうです。なるほど名曲だ。さすがに上手いし、聴かせてくれました。

七人のナナ
 まず7人が七色のパラソルを差して『Success, success』で登場。ちょっと粋な演出です。つーかちゃんと全員揃ってよかった。トークでは司会の人が「主演の鈴木ナナ役……」というと全員が「ハ〜イ!」と答えるというお遊びがありましたが、基本的にはやはり一問一答で、ちょっと物足りなかった。最後に『Birdie, birdie』のnana×nanaバージョンを歌っておしまい。時間短いよ!!
 正直、『Success, success』の奈々ソロバージョンが聴いてみたかった。ま、せっかく7人来てくれたんだし仕方ないか。

ラブひな
 ガチンコで堀江由衣が『キラリ☆宝物』で登場。その流れでしょうが、彼女が進行役を務めるのは多少無理があった気が。あまり向いてないと思うんですが。まず旧シリーズレギュラーの浅川悠(青山素子)、小林由美子(サラ・マクドゥガル)が登場すると、「変な3人組」とほっちゃん。この組み合わせは珍しい、と言いたかったようです。続いてOVAの新キャラを演じる桑谷夏子(浦島可奈子)、松岡由貴(猫?)が登場するとよけい変な5人組になったと思ったのは私だけでしょうか。5人中3人がシスプリ組だし。
 んで、OVA『ラブひなAgain』のダイジェスト版を上映し、キャスト5人は袖の方でそれを観ながらコメントする、という段取りだったと思うのですが、堀江由衣の下手さ故か何だかよくわかりませんでした。最後「“成瀬川はどうなる?”……なる?」とか言って微妙にウケてましたが、あれは天然だったんではないかと。
 そして最後はなんと、ED『be for you, be for me』の可奈子バージョン、つまりなっちゃんで締め。一方のヒロインですもんねぇ。やるななっちゃん。ちょっと感激。今回はトチらなかったし。

あずまんが大王
 これもビッグタイトルですね。金田朋子(ちよ)、浅川悠(榊さん)、松岡由貴(大阪)がゲスト。余談ですが大阪を本名の「春日歩」とか書かれると一瞬誰のことかわかりませんでした(それも本編でギャグになってたけど)。それにしても、まさか大阪とあいこっち(しつこい)が同じ声とはな。
 ここではちよちゃん役の金田朋子が大ブレイク。素の声(&トーク)がちよそのまんま、といくら書いてもその衝撃は伝わらないでしょう。いったい何歳なんだろこの子、いやこの人(注:青二プロのジュニア部門に属してるらしい)。浅川悠は、いつも彼女の後に喋る順になると言ってしきりに「やりづらい」とこぼしてましたが、それももっともです。

魔法遊戯(→スタチャスペシャル
 上映前の前説に、主役の徳永愛がいきなりパドドゥコスプレつーか着ぐるみで登場したのには度肝を抜かれました。
 んで、短編2話が上映されたんですが、基本的な部分がよくわからんかった。2話のつながりも不明だし。とりあえずギャグ主体みたいです。LYCOSがweb上で放送するそうですが、何なんでしょうね。
 本編でもノリノリだったしゅびっちサエキトモ喧嘩上等トークは少し面白かった、つーか異彩を放ってました。最後に徳永愛が主題歌を歌ってくれましたが、普通の格好に戻ってたのが残念。

煌羅万象(→スタチャスペシャル公式サイト
 原作は克・亜樹マガジンZで連載中。
 これもLYCOSで放送だそうですが、つーかすでに放送中のようですが、大丈夫なのかLYCOS。
 まずゲストにヒロイン役の日笠山亜美と、なんと原作者克・亜樹が登場。まさかこんなところまで来て克・亜樹先生のツラを拝むことになろうとは夢にも思いませんでした。つーか、当然見るのは初めてですが。見てくれは普通のオッサンでしたけど、その身も蓋もないトークはすごかった。「この作品を始めたキッカケは?」「いやあ、ずっとエッチなマンガだけ描いてたから、普通のも描きたくなって」「ヒロインのミュウは今までにないタイプのキャラクターですよね。なにかコダワリが?」「いや、ふつうにクールな感じってだけで」「連載の方はシリアスな方向に向かっているようですが?」「いえ、何も考えてません」最後に「何か告知は?」と聞かれても「ないです。マイペースでマンガ描いてますので、書店で見かけて気になったら買ってくれれば」と、まさしくマイペースでした。すっかり原作者に食われた日笠山亜美今日のゲスト中、一番影が薄かったなぁ。
 んで、一話が上映されたんですが、正直この日紹介された作品の中では出来は芳しくないというか、どこから見てもあからさまにダメアニメなんでは?
 強いてフォローするなら田中理恵日笠山亜美がデュエットしてるOPは悪くない、かな。とにかくweb配信で普通に観れるみたいなんで気になる人は観てやって下さい。

シスター・プリンセス
 まさかトリがシスプリとは。もちろん嬉しいんだけど、ライブは初めてのPritsをここに持ってくるとは、スタチャさんも度胸があるというか。逆に言えば売るスターチャイルドから見たPritsの位置を表してもいるわけで、その意味は大きい。
 とか言ってますが、サクレボのイントロがかかってド派手なスモークの効果とともにPritsが登場した時ゃ、私もマジで熱狂しました。『sakura revolutoion』、『Private Emotion』と立て続けに2曲。なんというか、これだけの数の作品・ゲストで会場のファンを分け合ってると、もう残るシスプリ(Prits)のシェアはどのくらいなんだろうと少しだけ不安だったんですが、メッチャ盛り上がってましたよ。
 振りポジショニングなどステージパフォーマンスもちゃんと構成されてたし、しっかり練習してきたのが感じられました。前日キャラコンの某MAHO堂とはエライ違い以下略。とにかく、もうどこに出しても恥ずかしくない立派なアイドルだよ!いやマジで。
 そうそう、衣装は例のhm3 SPECIAL表紙の奴ですね。髪型もあれと同じだった。イイ。
 んで、ここでトークが入ったんですが司会はまた堀江由衣。まあこの場合はこれしかない配置です。
 いきなり「疲れましたぁ?」と訊くほっちゃんに、「ええ!立てません」としゅびっち。笑いも忘れません。しかし、まず一人ずつ自己紹介した時の拍手と歓声も、明らかにそれまでのゲストに対するものとは段違い。何度も書きますがPrits恐るべし。ついでにほっちゃんにも盛大な拍手が。
 個人的にはPrits初ライブの感想など訊いてほしかったんですが、話題はあくまでアニメ版シスプリのようです。「アフレコを振り返って何か思い出に残っていることは?」という毒にも薬にもならない質問に、それでもなっちゃん、「あたしはやっぱり可憐ちゃんとは180度性格が違うので……」大爆笑。それでこそなっちゃんです。「――やりがいがある役でした。楽しかったです。」と締め。
 奈々ちゃんは、「お姫様願望が自分の中であったので、こういう役をやれてすごい嬉しかったです!」すると「ああいう服とか着てみたいもんね」とほっちゃん、ナイスフォロー!着てみたい!」と奈々。じゃあ着てくれ〜!と叫びそうになりましたが自粛しました。
 ほっちゃん「小林サマは?」しゅびっち「あたしはですねぇ、女の子をやることがまずないので……(爆笑&大歓声)……笑うとこじゃないよ!違うよ?」と、まだ笑いを取ります。以下「衛は水泳が得意だけど」云々、とお馴染みのコメントに、ほっちゃんが「でも、そういう女の子らしいところも、ね?」とフォローすると会場ブーイング。小林「えーとか言うな!」堀江思わず「私も…ちょっと無理があったかと……」会場大歓声&拍手。しゅび「盛り上がるところじゃないよ!?」……なんでこんなに面白いんでしょうか、この人たち。
 そしてもっちー。「花穂との出会いがPritsとの出会いで、皆さんとの出会いでもあったので、とってもよかったです!」と素晴らしいコメントで締めてくれました。
 堀江「そんな4人ですが、ユニットを組んでみてどうですか?」
 桑谷「エクセレントです!」
 水樹「エレガントです!」
 小林「スイートです!」
 望月「ビューティフルです!」
 小林「せーの、」
 4人「サ・イ・コ〜〜〜〜!!
 堀江「……こればっかり練習してましたもんねぇさっき」
 桑谷「由衣ちゃん、ネタバレしないように。」
 というわけでもう一曲『告白“決めてよ!”』ですが、サビの振りが印象的でした。そう、来るべきライブに備えて振りも覚えておかなくちゃね。ちょっと説明は難しいですが、「♪ねえ早く、目を閉じてよ〜」は頭上で右手を振り回す。「♪覚悟を」で、一度下ろした手を前に差し出す。「♪決めてよ」で延ばした手で招き寄せる、って感じでしょうか。
 ちなみにサクレボの方は「♪桜前線〜」で額の横に敬礼の形に構えた二本指を、「♪駆け抜・け・る」で振ってみせる、という定番の振り。これだけ覚えときゃなんとかなります。
 しかしなんつーか、実際こうしてライブで歌うPritsを見てると迫るモノがあるというか、今後の展開を期待させる説得力があります。頼むぞスターチャイルド!
 てな感じで、歌い終えたPritsが袖に引いても興奮さめやらぬ会場、こういう時に必ず一人はいるお調子者が「アンコール!」と叫ぶと、手拍子アンコールの大合唱です。カッコ悪いなぁ。拍手だけのアンコールって全然定着してないんでしょうか。
 とにかくそこに、「まだ終わってないんですけど……」とすまなさそうな堀江由衣。咄嗟にアンコールに応えたフリでもすればいいのに、「楽しい時間もアッという間に……」とか何とか、あくまで台本通りです。
 「これが最後の曲になります。……それでは聴いて下さい。『Love Destiny』」
 って、大トリは堀江由衣かよ!!
 すっかりPritsライブに浸りきってた私は一瞬何が起きているのかわかりませんでした。まあ、いいんですけど。曲は好きだし、ある意味一番ノリやすい歌かもな。というわけでラストはあいあいあいあい例のPVではやる気なさげだったけど、この曲も振りがあったんですね。

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